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『その人間だけを特別愛している事に、名前をつける必要なんてあるんだろうか』家族でも、恋人でもない。でも、お互いをいちばん愛している、歳の差幼なじみのえつことアラメ。えつこの両親の死をきっかけにふたりは同棲を始める。誰よりも分かり合える。そう思いあっていたふたりの歩幅は、ある夜を境に次第にズレ始めて――。
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