森の戦士ボノロン よっぱらいのゴンの巻

作品概要
本当のやさしさ、本当の強さって・・・?ボノロンとゴンがはじめて出会うお話。
のら犬のゴンは、朝からお酒を飲んでよっぱらっていました。
そんなゴンを見て、村人たちは石をなげつけたりぼうでなぐりつけたりしています。
ゴンはいつも、村人たちの台所からお酒をぬすんでいたのです。
毎日いためつけられ、ゴンはきずだらけでした。
ゴンのねぐらは、大きなイチョウの根元のちいさなほこら。
ゴンにはお酒を飲まなければならない、つらい理由があったのです。
イチョウの木は、その理由を知っています。
つかれはてたゴンの上に、イチョウの葉っぱがたくさん落ちてきて
ゴンをあたたかくつつみこみました。
「もうこれいじょうお酒をのんだら、オイラは死ぬワン。
だれか…助けてワン…ワン……」
ゴンの目から涙がこぼれおちた時―――。
ゴンのからだがきゅうに空に浮かびあがりました。





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1,320 円税込