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茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんのりきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。家康(いえやす)の目指す「泰平」とは徳川(とくがわ)家の安泰に過ぎぬ。世紀の誤審・方広寺鐘銘事件に天を仰ぐ織部。大坂冬の陣突入にも最終兵器であくなき抵抗。武か数奇か、生か死か、それが問題にて候。
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