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「いないっ いないんだっ 足元を見て走る一流ランナーは いないんだっ」勝利のためにひたすら走る少年。“勝つ”という考えを理解できない柳沢教授は、少年に興味を引かれ――。道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、Y大経済学部教授、柳沢良則の克明で愉快な記録である。
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